宮崎県川南町で農業・製造業を営む六車農園は1900年創業、今年で124年目を数える老舗の農園です。
宮崎県川南町は青森県十和田市・福島県矢吹町と並び、戦後の大規模国営開拓事業がさまざまな技術的困難を乗り越えて成功した「日本三大開拓地」のひとつです。
明治23年(1890年)の11月、創業者の六車政吉は次男であることから香川県から川南町へ移住しました。
かつて、農家の相続は長男が行うのが一般的であり、次男以下は奉公に出るか婿養子に入るしか生きていく術はなかったのです。
当時の川南町は開墾が進んでおらず、あたり一面が大草原で畑は無く、鍬(くわ)ひとつで開墾したといいます。1900年の創業時はさつまいも・養蚕・蕎麦・セイヨウアブラナを生産していました。
二代目である六車綱吉の時代からお茶の生産を始め、アジア初のオリンピックとなる東京オリンピックが日本で開催された昭和39年にはお茶の生産を専業にしました。
四代目である六車政廣により法人化し、大麦若葉・白菜・紫蘇の生産をスタート。
茶・大麦若葉・白菜・紫蘇の生産部門、荒茶製造部門・仕上茶加工部門でJGAPを取得しています。
会社概要
会社名 | 六車農園株式会社 |
代表者 |
代表取締役 六車 政廣 |
所在地 |
宮崎県児湯郡川南町大字川南13220-3 |
TEL |
0983-27-5888 |
従業員 |
55名 |
1900年 |
創業 |
2009年 | 六車農園株式会社 設立 |
2012年 | JGAP認証取得 (茶) |
2013年 | JGAP認証取得(大麦若葉) |
2014年 | 6次産業化認定 |
2015年 |
大麦・碾茶工場新設 ティーバッグ製造ライン導入 |
2017年 |
茶加工設備のJGAP追加認証取得 (仕上加工設備・ティーバッグ設備) |
2019年 |
紫蘇加工施設新設 |
2023年 |
有機JAS認証取得(茶) |
事業内容
●紫蘇の栽培・塩蔵加工
5月の連休が終わったら紫蘇の収穫が始まります。
収穫した紫蘇は塩蔵加工を行います。
●大麦若葉の栽培・乾燥加工
10月も終わりに近づくと大麦若葉の収穫が始まります。
収穫した大麦若葉は蒸し、乾燥して粉砕して乾燥チップになります。