創業124年、宮崎県川南町で自然とともに歩む老舗農園

宮崎県川南町にある六車農園は、1900年(明治33年)に創業し、今年で124年目を迎える歴史ある農園です。川南町は、青森県十和田市、福島県矢吹町と並び称される「日本三大開拓地」の一つ。戦後の大規模な国営開拓事業が数々の技術的困難を乗り越えて成功した地でもあります。

創業者の六車政吉は、明治23年(1890年)に次男として香川県から川南町へと移住。当時は相続の慣習により、次男以下は奉公や婿養子の道しか選べない時代でした。政吉は鍬ひとつで、畑もない草原を自らの手で切り拓き、開墾を始めました。創業当初は、さつまいも・養蚕・蕎麦・セイヨウアブラナなどの生産を手がけていました。

二代目・六車綱吉の時代に茶の栽培が始まり、昭和39年(1964年)の東京オリンピック開催の年には、お茶の生産に専業化。以降、代々にわたりその技術と情熱は受け継がれてきました。

四代目・六車政廣の代には法人化を果たし、大麦若葉・白菜・紫蘇の生産にも取り組むようになります。現在では、茶・大麦若葉・白菜・紫蘇の生産部門に加え、荒茶製造、仕上茶加工といった各工程でJGAP認証を取得し、安全・安心な農産物の提供に努めています。

さらに2023年には、茶畑32haおよび製茶工場にて有機JAS認証を取得。環境と調和し、持続可能な農業を目指す姿勢を体現しています。

 

六車農園はこれからも、自然と共に歩みながら、地域とともに未来へとつながる農業に挑み続けます。


会社概要

会社名 六車農園株式会社
代表者

代表取締役 六車 政廣

所在地

宮崎県児湯郡川南町大字川南13220-3

TEL

0983-27-5888

従業員

55名

1900年

創業

2009年 六車農園株式会社 設立
2012年 JGAP認証取得 (茶)
2013年 JGAP認証取得(大麦若葉)
2014年 6次産業化認定
2015年

大麦乾燥工場新設

ティーバッグ製造ライン導入

2017年

茶加工設備のJGAP追加認証取得

(仕上加工設備・ティーバッグ設備)

2019年

紫蘇加工施設新設

2023年

有機JAS認証取得(茶)

六車農園株式会社


事業内容

●お茶の栽培・荒茶製造・仕上加工

1964年(昭和39年)より基幹事業としてお茶の栽培・加工を手掛けてきました。

約31haの茶畑には、さえみどり・あさつゆ・やぶきた・ゆたかみどり等の十数種類の品種が栽培されており、気候・土壌に恵まれた環境で栽培した茶葉を収穫しております。

●白菜の栽培

秋から春にかけて、加工用の白菜を栽培し、収穫しています。

スーパーや生産者直売所で見る白菜よりもずいぶんと大きく、漬物になって食べる白菜はとても美味しいです。

●紫蘇の栽培・塩蔵加工

5月の連休が終わったら紫蘇の収穫が始まります。

収穫した紫蘇は塩蔵加工を行います。

●大麦若葉の栽培・乾燥加工

10月も終わりに近づくと大麦若葉の収穫が始まります。

収穫した大麦若葉は蒸し、乾燥して粉砕して乾燥チップになります。