◇  お 茶 づ く り へ の こ だ わ り ◇

 目次

1,お茶の種類

お茶と一概に言いましても、現代にはたくさんの種類のお茶があります。大きく分けると、緑茶・ウーロン茶・紅茶の三種類で茶葉を全く発酵させないで加工したものが緑茶、ある程度発酵させて加工したものが烏龍茶、完全に発酵させて加工したものが紅茶です。意外と知られていませんが、すべて同じ茶の樹から作られています。

緑茶は栽培方法や収穫時期、製造方法によりさらに細かく分類され、煎茶・浅蒸し煎茶・深蒸し煎茶・特蒸し煎茶・かぶせ茶・玉露・番茶・ほうじ茶・玄米茶などに呼び名が変化していきます。

弊社では、かぶせ茶・深蒸し煎茶・ほうじ茶を製造していますが、すべての製品で深蒸し製法を取り入れています。

2,深蒸し茶の特徴

 深蒸し茶の発祥は静岡県の茶農家により、蒸し時間を長くして渋みを抑えた深蒸し茶が作られたといわれています。しかし、深蒸製法の確立には諸説があり歴史的文献がないため、明確な発祥地の特定には至っていません。

 宮崎県川南町は日照時間が長く、気温が高いため栽培した茶葉がとても肉厚になります。

弊社では、このような理由から従来の製法では青臭さが残り、旨みの抽出も少なくなることを考慮して深蒸し製法を取り入れています。

 一般的に深蒸し煎茶として作られるお茶は、普通煎茶よりも蒸し時間を2倍から3倍ほど長くしたものが主流です。

普通煎茶の蒸し時間は約30~40秒で深蒸し煎茶は約60~80秒となります。

 

 弊社は深蒸しで仕上げていますが、蒸し時間は特蒸し茶に近く、約120秒の蒸し時間で仕上げています。約120秒の蒸し時間で仕上げた茶葉は豊富にカテキンを含んでいて、より深く蒸すことによりカテキンの渋みが激減され、濃厚で甘くもコクのある深い味わいになります。

3,蒸し具合による様々な違い

深く蒸すことによって生まれるメリットとデメリットを表にまとめてみました。

 上記の表より、茶葉の蒸し時間とお茶を淹れた時の仕上がりの違いがよくわかります。

弊社の製法としては約120秒の蒸し工程があり、普通蒸しの煎茶や一般的な深蒸し茶と比べても香りは少ないですが、味はまろやかでコクがあり渋みも非常に少ない仕上がりになっています。

4,深蒸し茶の健康効能

お茶の世界で最も有名な健康効能成分であるカテキンはポリフェノールの一種で、お茶にはエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどといった種類が含まれています。

抗ガン作用やコレステロールの抑制効果、抗酸化作用や体脂肪の低下などの効果がありますが、茶葉を深く蒸すことにより茶葉の組織がほぐれ、カテキン類はもちろん、ビタミンC、お湯や水に溶けにくい食物繊維やミネラルなどの成分も、より多く摂取することができるのです。

5,深蒸し茶のおいしい淹れかた

●用意するもの●

深蒸し煎茶の茶葉、急須、人数分の湯呑み、沸騰させたお湯

沸騰したお湯を人数分の湯呑みに注ぎ、お湯を冷まします。

  (深蒸し茶は70度~80度が適温)

②急須に茶葉を入れます。ひとりあたり、3グラム程度が適量です。

③湯呑みのお湯を急須に注ぎます。お茶の葉が開くまで、1分程度待ちます。

④お茶を回し注ぎます。

6,おすすめの深蒸し煎茶

7,かぶせ茶とは?

 弊社では、茶葉の摘採前にバロンと呼ばれる布を茶園に被せて日光を遮る栽培方法を取り入れており、このような栽培方法で作られたお茶をかぶせ茶と呼びます。高級煎茶で有名な玉露や高級抹茶の原料となる碾茶もこのような栽培方法で作られています。日光を遮る期間の長さ、製造過程の違いから玉露・かぶせ茶・碾茶と分類することができます。

 一般的なかぶせ茶の日光を遮る期間は地域や茶園によって違いがありますが、おおむね1週間~10日前後です。日光を遮る期間を長めにするほど玉露(20日前後)に近い品質のお茶になります。

 日光を遮ることで茶葉に与える影響としては、バロンと呼ばれる布を被せられ約70%の日光が遮られた状態で茶葉が光合成をするために少ない日光を効率よく吸収しなければならず、そのために植物体の中に多くの葉緑素を作り出します。葉緑素の中に多くの甘味成分やうま味成分があります。

 しかし、日光を遮る栽培方法を行うことで茶樹に負担がかかり収穫量の減少や生育遅延など栽培に関する難点も大きいです。

そのようなデメリットがありながらも弊社が かぶせ茶にこだわり、かぶせ茶を生産するのは かぶせ茶の美味しさにはそれだけの魅力があるということです。